(PS3)『戦場のヴァルキュリア』レビュー。個人的には買って損無しだと思います。

今回ある程度まともにプレイしたので、普通のレビューを書きます。
(プレイ時間20時間程度/10章までプレイ済み)




■『戦ヴァル』のゲームシステムについて

実際に遊んでみるまでさっぱり分からん、少し斬新なゲームシステム。
説明書読んでもチンプンカンプン。

ですが、ゲーム本編が徐々にやり方を覚えていけるチュートリアル的作りになっているので、説明書読まずにいきなりプレイしても何も問題ありません。(もちろん自分も説明書さっぱり理解しないまま始めましたよ!!)


銃を使ったシミュレーションRPGという事ですが、
『Fallout 3』がFPS・TPS成分 30% : RPG成分 70%なら、

『戦ヴァル』はTPS成分 5% : SRPG成分 95%なので、
FPSやTPSのようなリアル銃ゲームが苦手な方も安心です

senval_01.jpg
自分のユニット(キャラ)を画面上部のコマンドポイント分の回数だけ(写真だと6で1個使用中)動かし終わったら、ターンが交替して、次は相手の番。

相手ユニットが同様に、CP回数分だけ行動してきます。

(例えばCP6なら、6ユニット分動かせるという事/同じユニットを2回とか3回続けて動かす事も可能/戦車は強いけどCP2消費)


senval_02.jpg
ユニット行動中は3D画面になります。
相手ユニットは移動はしませんが、近づくと攻撃してくる、半リアルタイム的処理。

画面下部のメーター分だけ移動が可能。(移動すると減ってく/0で動けなくなる)


敵を狙い撃つ画面になると時間が停止するので、
相手から攻撃されずに落ち着いて狙えます。(撃った後は反撃が1回あります)

『Fallout 3』で言うところの「V.A.T.S.」ですね。


流れ的には、(例えばCP6なら)
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→攻撃→反撃で撃たれる
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→攻撃→反撃で撃たれる
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→攻撃せずに終了
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→攻撃→反撃で撃たれる
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→HP回復
ユニット選択→移動(近づき過ぎると撃たれる)→攻撃→反撃で撃たれる
で、次は相手のターン。みたいな。




■『戦ヴァル』ならではのポイント

ユニットの行動を終える時(留まる場所)を土嚢(土砂入り袋で積み上げられてる遮蔽物)の裏でしゃがむようにすると、敵から狙い打たれにくくなります(敵の命中率が落ちる)。

敵ユニットが近くに来ると自動反撃するので、敵が通りそうな道の物陰に留まらせるとかも有効。この時、角度も重要になります。敵から見つかりにくく、かつ自分からは見えるような角度だと最高。

戦車は攻撃も強いし、物陰が無い時の歩兵の盾として防御にも多いに役に立ちます。なので、逆に言うと対戦車兵の活躍も重要。

──という訳で、ただのゴリ押しSRPGとは違い、結構戦略性があります。




■『戦ヴァル』ならではのポイント その2

■偵察兵・突撃兵・狙撃兵・対戦車兵・支援兵の5つの兵科があり、
最初からキャラ毎に兵科は設定・固定されています。

例えばこのゲームのヒロインのアリシア(パン屋さん)はずっと偵察兵のままで、プレーヤーが好き勝手に変更させる事はできません。


■ユニット(キャラ)ごとの成長はありません。経験値も個別には無くて、全ユニットでまとめて一括。(他のSRPGのように止めを誰で差すか、みたいな無駄な悩みは必要ありません)

で、その貯めた経験値を突撃兵なら突撃兵にまとめて使います。
すると、突撃兵レベル2→突撃兵レベル3となり、

突撃兵ユニットは全員がレベル3になります。


■キャラ個別成長が無いという事は…

「キャラ個性が無くて、キャラに愛着わかないんじゃないの?」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。それを次で説明します。




■モブキャラもむしろキャラ個性あるよ

今のところ戦闘に参加する主流ユニット(他のSRPGで言うところの、セリフ付きキャラ/固定キャラ/レギュラー要員)は、ウェルキン・アリシア・ロージー・ラルゴの4人ですが、多分このままの勢いだと最後までこれだけで終わりそうです。(違うかもしれん)

でも主人公のウェルキン(虫ヲタク)は小隊を率いているので、残りを沢山いる志願兵の中から選んで埋めなければいけません(最大20人)。

戦闘ステージでは8人とか9人とかしか使わないので、この選んだ20人の中からさらに何人か選んで使用するような感じ。但し戦闘中瀕死になって一時離脱したり、1つのステージでも入れ替え結構激しく使うので、20人まんべんなく使うような感じ。


で、そのいわゆるモブキャラ(その他大勢)ですが、
全員に顔付きグラフィックと3Dポリゴンモデル、それと声による音声もあります。

ここまでは外見的なアレですが、
さらに「パニックに弱い」とか「孤独好き」「リーダータイプ」「田舎育ち」「花粉症」などの性格・資質・特性(利点と欠点がある)と、キャラ間による相性もあります。

攻撃中・攻撃後のセリフもキャラ毎に違い、さらに「金属アレルギーなので…」等の特性効果が発揮された時のセリフもきちんとしゃべるので、使ってるうちに「ああ、こいつはあれと組ませるとおしゃべりしだすから注意だ」とか「この子は花粉症だから草地は駄目だったな」等と、自然に個性(性格)を覚えてしまいます。



個別成長が無くても個性はあって、さらに個別成長が無いおかげで戦闘中のメンバー入れ替えも(戦闘性能差という意味で)悩まなくて済むので、個人的にはこれは良く出来てるシステムだな、と思いました。

(キャラ毎に武器変更だけはできます/微妙にHP多かったり少なかったり誤差程度の差はあります)




ユニットはHP0になると瀕死状態となり、そのまま3ターン過ぎるか敵ユニットに捉えられると完全死亡。次のステージから二度と使えなくなります。その為、衛生兵を呼ぶのですが、結構な感じでバタバタと倒れていくので、衛生兵大忙し、みたいな。

難易度は比較的高め。中盤以降は初見でクリアは難しいかな? 程度。自分も2,3回やってやっとこクリアみたいな。一応各ステージごとの攻略法(最善の戦い方)があるので、それ見付けることが出来ると次プレイする時はかなり楽になります。

「頭を使う」というよりは、やっちゃいけない事を「死んで覚える」みたいな。


「遊撃戦闘」という、ゲーム本編とは関係ない野良戦がいつでも出来てそこで経験値とお金が稼げるので、これが一応、下手な人救済対策になってるのかな? まあこれやらなくてもなんとか本編クリアできる程度の難易度だとは思いますが、結構な歯応えがあります…。




■ストーリーパートについて

──以上がこのゲームの核になるバトルパートですが、それとは別にストーリーパートがあります。

これは、各ステージ間のイベントストーリー、いわゆるムービーゲームのムービー部分に該当するものですが、キャラ同士の会話を主体としたものが3Dポリゴンで作られています。

ストーリーパートはバトルパートと同じくらいの分(時間的、ボリューム的に)見させられるのですが、最初は正直うぜーな…と思いましたが、王道的な話、中二的な展開、キャラ性格もきちんと立っているので、個人的には面白いと思います。


野菜好きのおっさん「俺はお前さんみたいな大学のポっと出を隊長とは認めないぜ? こちとら何年も戦争に参加(以下略)」
虫ヲタク(主人公)「○時間以内に橋を奪還してみせましょう(うるせージジイだな」
野菜好きのおっさん「な…出来る訳がねぇ!」

みたいな感じで、主人公のウェルキン君は終始のほほんとしていながら、「動植物の観察」という趣味を生かした意外な戦術で、帝国軍を次々撃退していきます。


全体的な雰囲気もそうですが、どちらかというとアニメ的展開 & 作りなので、そういうのが極度に苦手な人じゃなければ大丈夫かと。





洋ゲーほど緊張感を強いられる事も無く、ダラダラとプレイしつつ、
その実、難易度は微妙に高めという、
久々に「和ゲーらしい和ゲー」やったなぁ…という感想でした。


最初の方の感じだと「ボリューム的には少ないのかな?」と思いましたが、
今半分を過ぎた辺りなので、「普通にボリュームはあるな」といった感じです。

ただ各ステージ、初回攻略は面白くても何度も繰り返し繰り返し遊んで面白いかどうかは疑問です。多分何週もするゲームでは無いと思います。(1週目は面白いです)


そういった意味では、「戦場のヴァルキュリア wiki」みたいな攻略サイトや攻略本の類は一切見ないで苦労して自力で解いた方が面白いと思います。自分も自力で解いています。

ひとつの戦闘30分とかかかるので、失敗して同じステージ最初からやり直す(2回目以降のチャレンジ)のは結構苦痛ですw 詰まったら続けてやらずに一度電源落として眠って、次の日新たに挑戦することをオススメしますw


7章が一番詰まるポイントらしいので、このゲームの基本と言える「戦車を盾にする」だけ覚えておいてください。


追加DLC「撃て、セルベリアと共に」800円は、難易度も微妙に高いらしく、キャラに思い入れ無いまま本編飛ばしていきなりやってもさっぱり面白くないと思うので、せめて本編7章クリアしてから、購入判断した方がいいと思います。(要はセルベリアというのは7章で敵として出てくるおっぱいお姉さんなので…)

撃て、セルベリアと共に」をクリアすると本編でも装備できる特殊武器が手に入るので、本編クリアする前には、やった方がいいかもしれません。(まあやらなくても問題は無いが…)

追加DLCやる時には、本編セーブデータを上書きで消さないように注意。新規に別にセーブデータ作ってください。


総合的には『戦場のヴァルキュリア』は良ゲーだと思います。
BEST版も出てるし、PS3本体持っててSRPG好きならオススメ。
以上、レビューおわり。

この記事に対するコメント

あー『オペレーションダークネス』ですね。知ってますよ。去年、うちの方の上新で2千円で投げ売りしてて買おうか迷ってたらなくなってて後で後悔したソフトです(多分出てる本数少ないんで、迷わず買うべきだったw)

でもあれはマス移動とか従来SRPGから大きく脱却してる訳じゃないので、『戦ヴァル』とはプレイ感覚がだいぶ違うと思いますですね。とはいえ、あれはあれで面白そうではあります。

【2009/09/24】URL | とり #2NU31nKA[ 編集]

いつもわかりやすいレブーありがとうございまっす!

む…これは面白そう!PS3持ってないけど。


でもこれって箱○のオペレーションダークネスに似てますよね?
オペレーションダークネスは体験版でも投げてしまった俺ですが、
そんな俺には楽しめないですかね?
オペレーションダークネス、移動/キャラをどこに持ってくか、が難しく感じました(たぶんオペレーションダークネスだったと思うんだけど)。

もっかいODの体験版やってみようかなー。

【2009/09/23】URL | YoshyHero #-[ 編集]

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